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壁壁壁壁壁は総て我向かう先の壁とは成らず身を地に投げ捨てのた打ち回るが我の祝福を受ける事能わず猟犬は猟犬に非ず駄犬に過ぎねば水の上を走る針鼠は昏睡の果てに其の首を刺す我向かう先の壁とは成らずウィクーウィクーウィクー黒の空は祝福を求め我向かう先の壁を崩す断罪人は真正に在らずさの 断罪されよ真正なる真正なる真正なる断罪人シドシルの庇護は何にも勝り何にも劣らぬ踊る甲高い声は紫に染まる朝の果てに見えず響き渡り猟犬は汝が爪を剥ぐ選択を放棄した乙女キュロルホッサは永久に導かれる断罪断罪断罪鞠駒鼠は怨嗟を鳴らし青の地面は炎を選ぶあの 僕は真正です真正です真正です真正ですウォッポーイ、ポーイ、ポーイ白銀の壁は黒の空の祝福を得て強固なれど僕は選ばれました選ばれました選ばれましたそうです僕は選ばれました断罪人の僕は巫女たる権限を放棄したサージェンスタの乙女を許しません遠く 投げ捨てよ投げ捨てよ牙は愚かに崩れ落ち炎は木々に薙ぎ倒される氷の上を滑る統べる栗鼠の眠りを妨げるのならばシドシルの庇護も消え失せ ある 何よりも 黒の空は浅い 苦痛.....
(場所不定 Y であり J である O が記す)
何かこの間ハロウィンかと思ったら、もうクリスマスの飾り付けになってるんだけどっ!
そして去年もこんな事言った気が凄くする菫ちゃん!
まあ一年くらいじゃそんなに変わらない物かねぇ。
いや、一概にそうも言えないけどとりあえず!
最近だと何だっけ、学校の方だと舞踏会?
教室が凄まじい人数で溢れ返ってたよっ!?
……っていうか、あの教室は一体何処の教室。
あ、いやいや、気にしたらいけないね、うん、体育館だったんだよって59ノスチーム連星の友人が言ってたんでそう思っておくさ!
この辺りはプールとかの時も気にしたらいけないのがお約束!
鬼の方は私は幽霊船と同じく、経験不足で行けないしねぇ。
また面倒臭い事にならなきゃそれでいい、ってもう面倒になってるっぽいけど!
ともかく鬼を消さないとどうにもならないのかな。
手に持った鉛筆を床に落とす。
寝しなに『声』がうるさくなったんで、ベッドの上で書いてたけどそろそろ眠くて疲れた!
聞いた内容は書き留めると端から忘れていくんで、後から見直さないと何言ってたか思い出せないんだけどさ。
ページを捲ったら黒い点、塗り潰した後、ニナリキアの大火、……読めない字。
何ページ捲っても、見た目的には大差無いだろうね!
そんな事を考えてる間にも、耳元では小さなノイズ。
ざりざりざり、何かを擦るような音。
それと一緒に軽い頭痛。
……何か続くけど風邪かなぁ。
私は健康な方と思うんだけど!
とりあえずノートは閉じて、それも一緒にベッドの下に落とす。
マット式なんで床からそう高さは無い、音も軽い。
ざりざりざりざり。
まだ微妙に煩くて首を振る。
どうしたのさ、と聞いても答える『声』は無いんだよね。
偶に応答の形を示す『親愛なる友人』もいるけど、大半は聞こえるだけ。
耳元で笑うだけ。
まあそれが聞こえるのは菫だからいいんだけどさ!
『声』が聞こえる私は菫だしね。
小さく笑ったら今度は返事が来た。
(ハシディアの鐘割きの数の様に一色の回が幹家だから?)
(幹家、幹家、それは何!)
(連なる簾錠の端)
(簾錠は――)
『……どんな声してるの、そのひとたち』
記憶の中の声に、会話が切れる。
どんなこえ。
……高い? 低い? 太い? 細い?
……よく分からない理由は、何だっけ?
ああそうだ、沢山いるから、そうだ。
会話は中断で、またざりざりした音だけが耳元でする。
頭がまた痛くなって額を押さえたその視界にキーボードが映った。
普段はカードにしまってあるけど、今日はたまたま少しだけ弾く練習をしてたから床に置いてある。
鏡みたいになってるそれを覗き込んだ。
当然の事ながら、そこには自分が映ってる訳で――。
しばらくそれを眺めてから、鍵を指先で軽く押す。
電源は切ってあるから、音は鳴らなかった。