黒いシャボン玉

私の前には真っ白い道があってそれは真っ白い道だから真っ白で私が進む内にもやっぱり真っ白い真っ白で目が痛い程に真っ白い真っ白い真っ白い道が長々続く真っ白が続く真っ白い道だから真っ白以外に何も無い道を歩いていると僕も私も真っ白になりはじめて周りと溶け込んで分からなくなるのは困るから飛ぶ真っ黒のシャボン玉に手を伸ばせば指先から染まってどうにか私が残る耳元で友達が笑うから私も笑う笑って私は夢でもよく笑っている気がするよと話し掛けた所でああ此れは夢なんだと気付いて目が覚めた。

　　　　　　　　　（午前三時十三分　　菫）


何だかソフトボールの大会あるんだってね！
菫ちゃんは例の如くやった事無いんだけどさ！
野球って何人だっけ、九人？　あれと人数一緒なの？
違いがよく分からない！
投げるものが何か違うって事でいいのかなっ！？

で、今日出掛けようとしたら大家の爺さんに引き留められてさ！
何かと思ったら、孫が折り紙でカーネーション作ってるから手伝えって。
二人で十分でしょって言ったんだけど、花束にしたいらしくて沢山必要だからって強引に引き込まれたよ！
ああ、こういうのこそ海本クンとか得意なのかなぁ？　簡単過ぎるかな。
後は手先が器用な人って誰だろう、イメージ的には角原クンとか大神クンとか！

まあともかく、しばらく手伝ってきた！
何に使うのか良く分からなかったんだけど、カレンダー見て理解。
ああ、そういう行事もあったっけ。
――で、終わった後で、余った分を押し付けられたんだけど。


…………。

使い道無いんだよね、私。


……手元に置いといても仕方ないから、捨てていいかな。